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Jマスキスの2009年仕様ペダルボード

Pedal Bord of J Mascis (2009) Electro-Harmonics "Big Muff π" (Rams Head) MC-FX "Super-Fuzz" Analog.man "Sun Lion Fuzz" Dr.scientist "Frazz Dazzler" Analog.man "KING OF TONE" Crowther Audio "Double Hot Cake" Eventide "TIME FACTOR" Dr.scientist "Reverberator" Electro-Harmonix "Deluxe Electric Mistress" MXR "MC-404 CAE WAH" CUSTOM AUDIO JAPAN "Twin Tremoro" FOXROX "Aquavibe"

あいかわらず超巨大なペダルボードは、以前より引き続き、ボブ・ブラッドショウ率いるCUSTOM AUDIO ELECTRONICSにより制作されています。

これだけの数のエフェクトペダルを、音のロスを最小限に難なくコントロールさせ、さらに複数のギターアンプに振り分けるのは、CAEの技が最大限に活かされているのだと思われます。

Fuzz

Electro-Harmonics "Big Muff π" (Rams Head)
J Mascis の代名詞ともいえるファズ。
Jが愛用するのは、'70年代の"Rams Head"と呼ばれるトランジスタ使用のモデル。(以降のモデルはオペアンプ使用)
希少なモデルですが、少なくとも10台以上を保有し、自宅内に飾って "Muff Museum" と名付けているらしいです。そこでおそらくひとりでニヤニヤしてるんだと思います。
Analog.man "Sun Lion Fuzz"
Analog.man の、左半分に "BEANO BOOST" を、右半分に "SUN FACE FUZZ" を搭載したペダル。
"Sun Lion Fuzz" 自体は2008年から製造休止中。
ちなみに "BEANO BOOST" は Dallas "Rangemaster" treble booster を Analog.man が改良して開発したもので、フルレンジブースターとしても使用可能なもの。"SUN FACE" は、ジミヘンで有名な Dallas "Fuzz Face" を Analog.man が「究極の Fuzz Face」として再現させたモデル。
Analog Mikeいわく、Jは2007年にこのペダルを入手したそうで、Beano Boost 側をハイレンジに設定し、トレブルブースターとして使用しているそうです。Jは「for live playing it's all about treble!」といっているらしい。
MC-FX "Super-Fuzz"
'60年代に Shin-Ei(新映電気)が製造し、UNICORD(UNIVOX)が販売していた "Uni-Fuzz" のクローンモデル。
音の太さと伸びが特徴的な粒の粗い豪快なファズ・サウンドで、アッパーオクターブが混入するらしいです。
おそらく製造中止にはなっていないと思いますが、製造数がかなり少ないと思われ、入手困難な珍しいモデルです。
Dr.scientist "Frazz Dazzler"
オクターブシンセファズ。
いわゆる変態ファズペダルの一種ですが、セッティング次第では単音からコードまで使えるようです。
かなり珍しいペダルなので、日本で探すことはかなり困難です。

Over Drive

Analog.man "KING OF TONE"
長年にわたり "Tube Screamer" を研究してきた Analog.man が、ついに開発した "Tube Screamer" とはまったく違う、オリジナルのオーバードライブ。
"Tube Screamer" が高低音域をコンプレッションさせるのに対して、フルレンジでドライブさせるのが特徴だそうです。
限定生産なため、とても手に入りづらい、というか手に入らないペダルでもあります。
Analog Mikeいわく、Jは "KING OF TONE" をクリーンサウンドで使用しているそうで、左右チャンネル共にハイゲインオプションが施されているそうです。クリーンサウンドなのにハイゲインっていうところが、あいかわらず訳がわかりません。
Crowther Audio "Double Hot Cake"
太くツヤのある音で、かなりのサステインも得られるオーバードライブ。
さらにJのこれはダブル仕様のもので、ウォームでマイルドなトーンが特徴の通称"Bluesberry"と通常の"Hot Cake 3-knobs"を組み合わせて使えるモデルです。

Delay

Eventide "TIME FACTOR"
プロ向けのラックエフェクターで名を轟かせていたEventideが、満を持して発表したコンパクトエフェクターシリーズの多機能ディレイペダル。
Jにしては、かなり珍しいデジタルのペダルなのは特筆すべきところで、それだけの魅力を感じたということなのでしょう。
10種類のモードを搭載していますが、Jはテープエコーのシミュレーションモードで使用しているようです。
Dr.scientist "Reverberator"
音の太さに定評のあるリバーブ。 筐体のデザインが100種類以上もあるらしいです。
最近は筐体が小さくなりRadical Red (mini) Reverberatorという名称に変わっていますが、コントロールは同一。音に違いがあるかは不明です。
Dr.scientistは国内代理店が存在しないので、店頭では殆ど見かけません。

Modulation

Electro-Harmonix "Deluxe Electric Mistress"
1978年にリリースされたウォームなアナログ・フランジャー。
エレハモを代表する機種のひとつで名機といわれています。
Jが使用しているのはオリジナルですが、現在も復刻版が現行販売されています。
MXR "MC-404 CAE WAH"
MXRとCUSTOM AUDIO ELECTRONICS コラボレーションシリーズのワウペダル。
かなりエグいかかり方をするワウなので、いかにもJ好み。
Faselのインダクタを、黄色のFL-01Y(高音域強調)と赤色のFL-01R(中低音域強調)の2つ搭載していて、右側キックスイッチによって切り替えが可能。Jは、黄色のFL-01Y(高音域強調)で使っていると思います。
また、同じくMXRとCAEコラボシリーズのブースターMC-401が内蔵されていて、これは、左側キックスイッチでON/OFFが可能。
さらに、内部のトリマーで各インダクタのQコントロールを調整することもでき、このあたりはさすがCAEのプレイヤー本位の実戦仕様が極まった感じで、最後のトドメは当然のようにトゥルーバイパスです。
CUSTOM AUDIO JAPAN "Twin Tremoro"
A/Bと2つの完全独立2系統のトレモロ・ユニットを搭載したCAJの実戦仕様なトレモロ。
FOXROX "Aquavibe"
クラシカルなアナログ回路で、その名の通り水のように淡い音が売りのビブラートペダル。
日本で流通しているのを見たことがないくらいマイナーなペダルです。メーカーも数量限定で生産しているようです。